植物の中には、一年草(一年生植物)と多年草(多年生植物)とがあります。
一年草とは、一年以内に発芽、成長、開化と結実を完了し、そして枯れて死ぬ草木植物のことです。
代表的なのは“アサガオ”です。
“アサガオ”というと、この一年草がピンとくるでしょう。
次に多年草とは、二年以上に渡って生存する植物です。
いわゆる樹木はもちろんすべて多年草です。
しかし草木でもあります。

毎年冬になると地上部は枯死しますが、地下部は生き残っていて、春になると再び芽を出します。
ちなみにサクラ(ソメイヨシノ)はいわゆるクローンなのです。
種はできません。
接ぎ木だけで増やしていくのです。
さて、お子さんはどちらを目指さないといけないのでしょうか?
一年草はとっても多くの花をつけます。
パンジーを思い描いて下さい。

色とりどり、多くの花をつけてとても華やかです。
しかし、この花は一年で死んでしまいます。
子どもに例えると、高校受験の内申点に向かって、定期考査ごとに点を取っていく。
つまり、ぱっと花をつけるわけです。
しかしそのつけ方が、
「出せと言われるから宿題をやる」
「定期テストはテスト週間内にまとめてやる」
もっと悪いのは「前日に詰め込む」といった類では一年草のように一年で枯れてしまいます。
中学生の時、身につけるまず第一は、
「毎日学習する」
そして、
「一週間の最期にその週をふり返り復習すること」
「残すべきものは三年生になった時自分の参考書になるようにまとめておくこと」
「それを時々開いて確認する」
といった習慣を身につけることです。
それが身につけば、子どもは多年草となり、毎年花をつけることができます。
それも、多年草の草木ではなく樹木を目指しましょう。
まず、太い幹になるように。
そうすれば、高く伸びていき、枝葉をいっぱいつけ、高校受験、大学受験、その後の資格試験などのたびに花付けることができるようになるのは当然のこととなるのです。
1年が経つのは早いです。
ついこの前まで小学生だった塾生が、もう高校生になります。
塾生の中には、10年を最高に8年、7年・・・と通塾歴が長い子が多いです。
学校では担任の先生、あるいは進学で学校そのものも変わりますが、塾はずっと関わることができます。
性格や勉強の癖を知り尽くした指導者が長年関わるからこそ、「偏差値37から岡山朝日合格」する子もいるのだと思います。