成績が良い子の隠れた悩み
岡山朝日高校受験専門進学塾サンライズの塾長として、私は多くの成績優秀な生徒を見てきました。
多くの人は、勉強が得意な子は悩みがないと考えがちですが、実際にはそうではありません。
たとえ成績が良くても、国語の点数が低かったり、満点を取れるはずのテストで間違えたり、得意だと思っていた科目の成績が悪かったりすると、子どもたちは悩みます。
たとえ学年1位でも、満点でなければ悩みます。
この記事では、成績が良い子どもたちが直面する学習上の課題と、それを解決する方法について探求します。
夏休みの復習の落とし穴
夏休みや冬休みなどの長期休暇は多くの親が子どもの苦手科目を克服する絶好のチャンスと考えます。
しかし、復習しても成績が伸び悩むケースが少なくありません。
復習の方法に問題があると考えられます。
一般的な問題集の反復だけでは、子どもの理解が深まらないことが多いのです。
間違いの正しい対処法
効果的な学習のためには、間違いに対する正しい対処法が重要です。
多くの子どもたちは、間違えた問題をただ正解に直すだけで、なぜ間違えたのかを深く考えません。
これは、間違いを隠すことに重点を置いているため、本質的な理解につながらないのです。
特に、間違っているのに×にしないで、終わった後のノートが全て○の状態である子は、親が勉強に対して厳しい場合に多く見られます。
ちょっとしたミスでも間違えると注意を受けたり、良い点数を取った時だけ褒められる子どもは、「失敗は悪」と刷り込まれ、本能的に間違えたことやわからないことを隠そうとします。
その結果、苦手なところが解決できないまま勉強している状態になります。
客観的に見れば方法として間違っているのは明らかですが、子どもは無意識にやっているため、間違っていることをしているという自覚はありません。
親の役割と対応策
親として重要なのは、叱ることではなく、子どもが間違いから学ぶことを助けることです。
失敗は学習の一部であり、それを恐れずに受け入れることが重要です。
「失敗はドンドンしていいんだよ」「わからないところがあるんだよね」「勉強はわからないところをわかるようにすることだからね」のような声掛けがよいでしょう。
親は子どもに対して、間違いを正しく理解し、それを次に生かす方法を教えるべきです。
たとえば、「なぜこの答えになったのか」を一緒に考えることで、子どもの深い理解を促します。
一度でなく、何度も繰り返し伝えていきます。
また、テストの結果を見て子どもと話をするときには、「この点数は前よりも良かったんじゃない?“なぜ”よかったと思う?」「この結果をもっと良くしようと思ったら、どうすればよいと思う?」というように、点数が良かった、悪かったの話にするのではなく、「何が良い点数=成功につながったのか」「何が原因で点数が低かった=失敗につながったのか」を話し合います。
テストを通じて子どもが努力してきた点に目を向けさせて、反省すべきことが見つかれば、次の目標として取り組ませるようにします。
「失敗はつきもの。失敗を次に生かせるようにしよう!」と子どもが思えるようにすることが重要です。
復習の効果的な方法
復習の際には、ただ正解を覚えるのではなく、なぜその答えが正しいのかを理解することが重要です。
✓をつけて、正しい答えを書くだけでは効果がありません。
子どもが自分で問題を解き、間違えた場合には、その理由を深く掘り下げることが必要です。
「どのようにしてその答えにたどり着いたのか?」この問いは、子どもの論理的思考を促す魔法の言葉です。
また、応用問題に挑戦することで、基本的な知識をどのように使うかを学ぶことも重要です。
まとめ
この記事では、成績が良い子どもたちが直面する学習の問題と、効果的な復習方法について詳しく説明しました。
親が子どもの学習をサポートするための実践的なアドバイスも提供しました。
この情報は、幼児、小学生の母親にとって、子どもの学習サポートに役立つでしょう。
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