「英語格差」をなくすために親ができること

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姪っ子の通知表に見る現状

正月に、我が家に来ていた中学1年生の姪っ子が通知表を見せてくれました。

岡山市内の公立中学校に通っていますが、英語の成績が他の教科と比べて明らかに低いことに気づきました。

定期考査の平均点が特に英語だけ低く、他の教科とは異なる度数分布が見られたのです。

これは、もしかして皆さんのお子さんの学校でも同じようなことが起こっていませんか?

「6割が0点」という異常事態

学力調査の英語「話す」、6割が0点 中学生の英語力は下がったのか

こんな皮肉はないでしょう。

国が総力を挙げて子どもたちの「英語力」を上げようとした結果、逆に学力テストでの英語の成績は下がってしまったのです。

「わからない」「嫌い」が増えているのは、何かが根本的かつ決定的に間違っているからでしょう。

小学校から英語を正式教科にしたこの矛盾はどうとらえるべきなのでしょう。

実際、小学校の英語を教科化した弊害は数字としても表れています。

文科省の調査では「英語の学習が好きではない」と答えた小6の割合は13年度では23.7%でしたが、教科後の21年度は31.5%と約8%も増えています。

2023年度に発表された文科省の国立教育政策研究所が問題作成して行われた全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)の結果もひどかったです。

以下は、4年ぶりの実施となった中3の「英語4技能」の平均正答率です。( )は4年前の結果です。

聞く58.9%(68.3%)
読む51.7%(56.2%)
書く24.1%(46.4%)
話す12.4%(30.8%)
2023年度全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)中学3年生英語平均正答率


単純に比較はできませんが、いずれも前回より下がっています。

これが企業の業績なら確実に倒産の危機を迎える惨状です。

とりわけすさまじいのが「話す」です。

問題なのが5問のうち1問も正解できなかった生徒が6割以上もいたことです。

英語の平均点が低い理由とは?

通常、定期考査の平均点は60〜70点の範囲内に収まることが多く、平均点付近に多くの生徒が固まっています。

しかし、英語のテストでは平均点が低く、特に下位層が増えていることが見受けられます。

この「英語格差」は、全国の中学生に共通している問題かもしれません。

英語は新課程に移行してから大きく難易度が上がっています。

覚えるべき英単語の量も増え、教科書の内容も以前よりも高度化しました。

例えば、教科書のLesson1の英単語をお子さんにいくつか聞いてみてください。

全部覚えているでしょうか?

もしかすると、満点近くの点数を取っている子どもでも「忘れてしまった」と言うかもしれません。

これが、今の中学生が直面している「英語の壁」なのです。

見逃しているかもしれない「英語力の低下」

学校や塾のテストでそれなりに良い点数を取っている場合、子どもが英語を本当に理解しているかどうか見逃していることが多いです。

テストの点数が良ければ、問題なく進んでいるように見えますが、実際には「なんとなく解けている」だけかもしれません。

このような状態が長く続くと、やがて英語力の不足が明らかになってくるでしょう。

もし、今のまま英語に対して何も対策をしなければ、子どもは確実に英語が苦手になっていくことが予想されます。

英語の勉強は、ただ単にテストの点数を上げるだけではなく、将来的な力を養うことが重要です。

サンライズの取り組みと成果

英語教育に力を入れている「進学塾サンライズ」では、6年前からこの英語格差の問題を見越して準備を進めてきました。

まず、中学1年生で英検3級、中学2年生で準2級を目指すことを目標としています。

5年前には、初めて中学3年生で英検2級に合格した生徒が3人現れました。

そして、その翌年は中学1年生で準2級合格者が出現。

さらに、中学1年生と2年生で英検2級合格者が3人、小学6年生で英検3級に合格した子も続々と現れています。

また、来年度には準1級を目指す生徒も出てきており、彼らは着実に英語力を身につけています。

英語は早めの準備が肝心

英語は、短期間で身につくものではありません。

小学生や中学生のうちから、英語に対する早めの準備と対策が必要です。

特に、英検などの資格試験を目指すことで、英語力の基礎を固めることができます。

早い段階で英語を強みにしておくことで、将来の大学受験やその先のキャリアでも有利になるでしょう。

また、一部のご家庭では、幼児期から英語教育に力を入れている場合もあります。

例えば、英語教室に通わせたり、家庭で英語に触れる機会を増やすことで、自然と英語に親しみを持たせることができます。

私の指導経験では、英語は小学生から始めれば、小学生で英検3級、中学生で英検2級を取ることは難しいことではありません。

ちなみに、大学受験で求められる英語資格は英検2級以上になります。

英語力を強化するための具体的なステップ

では、どのようにしてお子さんの英語力を強化することができるのでしょうか?以下のステップを参考にしてみてください。

  1. 英語の基礎を固める
    まずは、教科書に出てくる英単語や文法をしっかりと覚えることが大切です。中学1年生の段階でしっかりと基礎を固めておくことで、後の学年でもスムーズに学習が進みます。
  2. 英検にチャレンジする
    英検は、子どもの英語力を測る良い指標です。中学生であれば、まずは英検3級や準2級を目指してみましょう。これにより、目標が明確になり、学習意欲も高まります。
  3. 塾や家庭教師のサポートを活用する
    英語が苦手なお子さんの場合、塾や家庭教師を利用して個別指導を受けることも有効です。特に、進学塾のような専門的なサポートを受けることで、効率的に学習が進みます。
  4. 家庭での英語学習環境を整える
    家庭でも英語に触れる時間を作ることが大切です。英語の絵本やアニメを見せたり、簡単な英会話を日常に取り入れることで、自然と英語に慣れ親しむことができます。

まとめ

英語格差は、子どもたちが直面する大きな課題ですが、早めの対策を取ることでその差を埋めることができます。

英検などの資格試験を活用し、塾や家庭でのサポートを通じて、子どもたちの英語力をしっかりと育んでいきましょう。

英語を得意科目にすることで、将来の大学受験やキャリアでも有利になることは間違いありません。

親として、お子さんの英語力をサポートし、将来への準備を一緒に進めていきましょう。

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