Q.小6「国語の読解問題が出来るようになるには、ひたすら問題を解いたらよいのですか?」
A.結論から言うと、答えはノーです。
国語の読解問題が苦手な人は多いと思います。
その中でも、演習はたくさんこなしているのになかなか結果に表れなかったり、苦手意識がなくならない人もいるでしょう。
おそらくこの質問をしてくれた子は、問題を沢山解いていても「出来る気がしない」状態なのかと推察します。
まず、国語の読解問題とは何を問うために出題しているのかを考察することから始めましょう。
国語の読解問題は、文章を読ませ、客観的な視点から文意に即して選択肢を選ばせる、もしくは説明記述を行わせる、という形で作成されます。
つまり国語の読解問題は「正確な読解」を要求しているのです。
けれども、これを意識できている人は非常に少ないんですよね。
(昔に比べて、それを意識した指導ができる先生が増えたので、現在は、多少は増えたと思いますが、まだまだ知らない人は多いです。)
客観性をもった読解が出来るようになるには、「文章構造把握の基本を身につけること」と「基礎概念を知っていること」が必要なのです。
難しい言い方をしたかもしれませんが、小中学生にわかりやすく伝えるならば、
- 国語には、「解き方のルール」があり、それに従って解けば、解けるということ。
- 漢字や言葉の意味を正しく理解していること(語彙力)。
でしょうか。
問題をいくら解いても出来ないのは、上のようなことがきちんとできていないからです。
漢字を覚えたり、言葉の意味を知ることは、時間がかかるでしょう。
毎日、10~15分でいいですから、続けることが大切です。
読解のルールも、算数での計算の公式を覚えるように、問題を解きながら覚えていくのがよいでしょう。
問題の解き方の順は、
- 設問に目を通す
- 本文を読む(漢字問題は本文を読みながら解く)
- 設問を解く
の流れでやりましょう。
当然、本文の適切な箇所に、棒線や丸印などのチェックを入れていくのを忘れずに。