私は、子どもとのコミュニケーションを非常に大事にします。
仲良くなるため?
それは勿論ですが、一番は、成績を上げるためです。
塾の先生の中には、
子どもの意見を頭ごなしに否定してしまう人がいます。
こういう先生は、子どもたちに人気がないでしょう。
いや、実は、私も昔はそんな時があったのです。
子どもと心が通じ合っていないから、いくら真っ当なことを言っても、
子どもたちは耳を傾けてくれません。
そのため、成績を上げられないのです。
よく「あの先生は熱心に遅くまで指導してくれる、
とても良い先生だ」という声を聞きます。
でも、私は、一概に、そうとは言えないのではないかと思います。
なぜなら、ただ、長時間勉強を見ても、
子どもが耳や心を閉ざしていたら無駄な時間になるからです。
一方で、一見、子どもたちと陽気におしゃべりしているだけのようでも、
会話を通じてお互いの信頼関係をうまく築く先生がいます。
うちの塾には、あまりしゃべろうとしない、おとなしい子がいます。
でも、その子が、例えば野球部に入っていたとすれば、
私は野球の話を振ってみます。
すると、最初はモジモジしているのですが、
少しずつ嬉しそうに話してくれるようになるのです。
それからは、自分の思っていることを笑顔で話すようになりますし、
こちらのアドバイスにも耳を傾け、
勉強にも熱心に取り組み始めるのです。
自分の話をよく聞いてくれる人のことはみんな大好きです。
そういえば、先日、好きな男の子の話で盛り上がりましたよ。
何か一つでも、会話が成り立つもの、
お互いの意思疎通できるものがあれば、
それが突破口になり得るのです。