前回、応用問題を解くためには、基本が不可欠だとお話しました。
では、基本が分かっているだけで、応用問題がスラスラ解けるのかというと、そうではありません。
確かに、基本がわからない状態では、応用はできませんが、基本の使い方がわからない状態で応用できる子は、地頭の良い子に限られるでしょう。
普通の子が、応用問題を解けるようにするには、パターンをいくつか習得することです。
応用問題といっても、易しいものから難しいものまで、レベルは様々です。
おおまかに、基本問題、標準問題、応用問題と3段階あるとしましょう。
基本問題や標準問題をすっ飛ばしていきなり応用問題をやるのではなく、着実に基本、標準と解けるようになってから徐々に段階を上げていくべきです。
基本問題の正答率が60%なのに応用問題の正答率が50%以上という結果をたまに見かけますが、大抵の場合成績が下がっていきます。
逆に、基本問題の正答率が100%で応用問題がほとんど解けていなくても、そのほうが今後成績を伸ばしていく可能性が十分にあります。
難しい問題ができないと、どうしても焦ってしまいがちですが、そういうときこそ基本から着実に解いていくことを忘れないで欲しいです。