親に褒めてもらえる場合と怒られる場合の割合を、子どもたちに聞くと、
「1:99の比率で圧倒的に怒られる事が多い」と答えるでしょう。
一方、親に同じことを聞くと、「5:5でしょうか」
という方がほとんどではないでしょうか。
子どもは、「うちのお母さんはいつも怖い顔で怒ってる」
「勉強しなさいばかり言う」などと、怒られたことしか覚えていません。
また、褒め方にも問題があるのかもしれません。
繰り返しになりますが、子どもが何かできたら、
少し大げさなくらいに褒めてあげると良いでしょう。
たとえ話になりますが、Bちゃんという子がいました。
真面目に授業を受け、成績も中位。
ただ、ここで1つ問題が。
お母さんが教育熱心なのはいいのですが、とても厳しく、
「うちの子は積極性が足りない」
「自主性、やる気がない」と、
いつもイライラしながらBちゃんを叱っていたのです。
Bちゃんは、塾ではいつもニコニコ楽しそうなのに、
お母さんが迎えに来ると黙ってしまい、目も合わさず、
いつもビクビクしているように見えたのです。
あるとき算数で80点を取り、
本人は喜んでテスト用紙をお母さんに見せました。
ところがお母さんは、「問題が易しかったんでしょ」
と、つれない態度。
まったく褒めてもらえません。
それどころか、「なんで、こんなところを間違えるの!」
とヒステリックに叱りつける始末。
これでは、能力がある子でも、絶対に伸びません。
小学校くらいの子どもは、「褒めてくれる人=自分のことを好きな人」
と考えます。
つまり、親が笑顔で子どもと接し、
たとえ小さなことでもほめてあげることが、
「できる子」を育てるキーポイントになります。