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イモリとヤモリの違いって?何類なのかを子どもと楽しく学ぼう!

イモリとヤモリの違いって?何類なのかを子どもと楽しく学ぼう!

子どもがふと口にした「イモリって何類なん?」という疑問。親としては答えてあげたいけれど、ちょっと自信がない…。そんな経験、ありませんか?
イモリとヤモリは、名前は似ているけれど実は全く違う生き物。見た目もそっくりだけど、「何類なのか?」という分類も大きく異なります。
この記事では、イモリとヤモリの違い、何類に属するのか、そして子どもと一緒に学べる豆知識まで、わかりやすくご紹介します。
夏の自由研究や理科の勉強にも役立つ内容ですので、ぜひ親子で読んでみてください!


目次

イモリは何類?実は水辺に住むあの仲間!

イモリの生態とくらし

おうちの近くの用水路や田んぼのそばで、小さな赤いお腹の生き物を見かけたことはありませんか?それが「イモリ」かもしれません。
イモリは体長10cmほどで、しっぽが長く、全体的に黒っぽい見た目をしています。特に目立つのが、お腹の鮮やかな赤色。この赤いお腹は、敵に「毒をもっているぞ!」と知らせるためなんです。

イモリは水辺が大好き。川や池、田んぼなどの近くにすんでいて、水の中と陸の上を行ったり来たりしながら暮らしています。夜になるとエサを探して活動することが多く、カエルやミミズ、小さな虫などを食べています。

両生類ってどんな生き物?

さて、ここで本題の「イモリは何類?」という質問。
答えは――両生類(りょうせいるい)です!

両生類というのは、水の中でも陸の上でも生活できる生き物のこと。たとえばカエルやサンショウウオも両生類の仲間です。
イモリもカエルと同じように、卵を水の中に産み、オタマジャクシのような幼生(ようせい)から成長して大人になります。このように、水中で生まれて、陸上でも暮らせるようになる生き物が両生類なんですね。

ちなみに、英語では「amphibian(アンフィビアン)」と呼ばれていて、ギリシャ語の「両方の生活」が語源なんだとか。まさに「水と陸、どっちもOK!」な生き物たちです。

イモリが「両生類」とされる理由

では、どうしてイモリが両生類とされるのか、もう少しだけ深掘りしてみましょう。

① 卵を水中に産むこと
イモリは水の中にゼリーのような卵を産みます。これは両生類の特徴のひとつです。

② 子ども時代はエラで呼吸すること
卵からかえったばかりのイモリの赤ちゃんは、魚のようにエラで呼吸します。そして、成長すると肺が発達して、空気を吸って呼吸できるようになります。

③ 皮ふからも呼吸できること
イモリは皮ふがしっとりしていて、水の中では皮ふからも酸素を取り入れることができます。これも両生類ならではの特徴です。

こうした特徴から、イモリはれっきとした「両生類」なんです。
名前が似ている「ヤモリ」とは、実はまったく別の種類の生き物なんですよ!


ヤモリは何類?家の守り神って本当?

ヤモリの生態とくらし

夜に家の外壁や窓ガラスに、ペタッと張りついて動く小さな生き物を見かけたこと、ありませんか?
それが「ヤモリ」です。ヤモリは体長10〜15cmほどで、指先がぷっくりふくらんでいて、壁や天井を自由に歩くことができるのが特徴です。
とくに夏の夜になると、明かりに集まった虫を食べにやってくる姿がよく見られます。

ヤモリの名前は、「家を守る」と書いて「家守(やもり)」とも呼ばれていて、昔から家を虫から守ってくれる“ありがたい存在”とされてきました。
「ヤモリを見たら縁起がいい!」なんて言い伝えもあるくらいです。

また、ヤモリは毒を持っておらず、人間に害を与えることもありません。人に慣れているわけではありませんが、見つけたからといって追い払う必要はないんですね。

爬虫類の特徴を知ろう

では、ヤモリは何類なのかというと――
答えは「爬虫類(はちゅうるい)」です!

爬虫類とは、乾いた皮ふをもち、卵を産んで陸上で生活する生き物のこと。ワニ、カメ、ヘビ、トカゲなどがこの仲間です。

ヤモリはイモリとちがって、水辺には住まず、基本的に陸の上だけで生活します。卵は乾いた場所に産みつけられ、水の中で育つことはありません。
また、皮ふも乾いていてザラザラしており、体温は周囲の気温に左右される「変温動物(へんおんどうぶつ)」でもあります。

さらに、ヤモリは肺で呼吸をし、生まれたときから親と同じ姿をしているのも、爬虫類ならではの特徴です。

ヤモリとトカゲの違いもチェック!

ところで、ヤモリとトカゲのちがいって、わかりますか?
見た目がよく似ていて混同されがちですが、実はこんなちがいがあります。

特徴ヤモリトカゲ
皮ふの質感ザラザラでややしっとりつるつるで光沢がある
目のまぶたまぶたがなく、まばたきしないまぶたがあり、まばたきする
指の形吸盤のような構造で壁を登れる吸盤がなく、地面を歩くのが得意
出現場所家のまわり、壁や天井公園、草むら、林など

このように、ヤモリは壁や窓ガラスにくっつける特殊な指を持っているのが最大の特徴。虫を食べてくれる「おうちの見張り番」として、昔から親しまれている理由がよくわかりますね。


ヤモリは「家守(やもり)」という字の通り、家にとっての味方のような存在。
イモリ=両生類、水の生き物ヤモリ=爬虫類、陸の生き物と覚えると、スッキリ区別できますよ!


イモリとヤモリの見分け方をマスターしよう

見た目はそっくり?簡単チェックポイント

イモリとヤモリ、名前も似ていてどっちがどっちか分からなくなること、ありますよね。でも、見た目のちがいを知っておけば、観察したときにすぐに見分けられるようになります。

ここでは、パッと見たときに注目すべき3つのポイントを紹介します。

① おなかの色に注目!

  • イモリ:お腹が赤い(とても鮮やか)
  • ヤモリ:お腹は白っぽいか、目立たない色

イモリは敵から身を守るために、目立つ赤いお腹を見せて「毒を持ってるぞ」とアピールします。一方ヤモリは毒もなく、お腹の色も地味です。

② 肌の質感と体のしめり具合

  • イモリ:ぬるぬる・しっとり(両生類だから)
  • ヤモリ:乾いていてザラザラ(爬虫類だから)

イモリは皮ふからも呼吸するため、いつもしめっていてぬるっとした感触。ヤモリは乾いた環境に強く、触るとザラッとしています。

③ 生活する場所も大きなヒント

  • イモリ:水の中や水辺にすむ
  • ヤモリ:家の壁や天井、陸上でくらす

見つけた場所も重要な手がかりになります。水辺にいたらイモリ、家のまわりにいたらヤモリの可能性が高いです。


よく似てるけど、どこが違う?

ではここで、イモリとヤモリの違いを、表にまとめてみましょう。親子で一緒に確認してみてくださいね。

比較ポイントイモリヤモリ
分類両生類爬虫類
お腹の色赤い白っぽい
肌の質感しめっていてぬるぬる乾いてザラザラ
住んでいる場所水辺や池、田んぼ家の外壁、森や林
卵の産み方水の中に産む陸上や物かげに産む
子どもの姿オタマジャクシのような幼生から変化生まれたときから大人と同じ姿

これだけ違いがあると、もう間違えませんね!


観察するときの注意点も知っておこう

「本物を見てみたい!」という気持ちになるかもしれませんが、観察するときには注意点もあります。

  • むやみに触らないこと
     イモリは毒を持っている種類もあります。観察するのはOKですが、触ったあとは必ず手を洗いましょう。
  • 生き物の生活をこわさないこと
     水辺の石をひっくり返したり、壁をたたいたりしないようにしましょう。生き物にとってはそこが大切な「おうち」です。
  • 自由研究に使うときは写真やスケッチで記録
     つかまえて持ち帰るのではなく、その場で写真を撮る、絵に描くなど、自然を守る方法で観察しましょう。

イモリとヤモリ、しっかり見分けられそうですか?
見分け方を知っておくと、夜の散歩や旅行先で出会ったときにも楽しみが増えます。親子で「これはどっちだろう?」と話しながら観察してみてくださいね。

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