MENU

子どもの能力を伸ばす「体脳力」とは?今すぐできる生活習慣のコツ

子どもが将来にわたって活躍できるかどうかは、「頭の良さ」だけで決まるわけではありません。心身の成長を支える『体脳力』こそが、考える力を伸ばすための土台です。今回は、「強い体」と「賢い脳」を育てるために、親が日々の生活で意識したいポイントをご紹介します。「知っている」を「できる」に変えるため、今日から親子で取り組んでみませんか?

目次

なぜ『体脳力』が子どもの将来を左右するのか?

子どもの成長にとって、学力や思考力が大切なことは誰もが知っています。しかし、勉強ができる子や考える力が高い子に共通しているのは、じつは『体が健康で丈夫』ということなのです。

では、なぜ体が丈夫だと頭もよくなるのでしょうか?

それは、脳と体が強くつながっているからです。脳科学の研究でも明らかになっていますが、体を動かすことで脳は刺激を受け、より活性化します。特に、小さいころから体をよく動かし、規則正しい生活をしている子は、集中力や記憶力が高くなります。

一方で、「頭のよさは生まれつき」と考えて、勉強だけに集中させようとすると、思ったように伸びないケースが多いのです。これは、『脳』だけ鍛えようとしても、『体』が追いついていなければ十分に機能しないからです。

つまり、『体脳力』とは、「体を鍛えることで脳の力を最大限に引き出す」という考え方です。

『体脳力』が高い子どもは、次のような特徴があります。

  • 集中力があり、勉強や遊びに熱中できる
  • 体力があるため、疲れにくく意欲的
  • 前向きで、精神的にも安定している
  • 自然に生活リズムが整い、自分で時間管理ができるようになる

親が子どもの『体脳力』を育てるには、何か特別な訓練が必要なわけではありません。大切なのは、『規則正しい生活』を親がサポートしてあげることです。早寝早起き、適度な運動、バランスの良い食事といった当たり前のことが、子どもの将来を大きく左右するのです。

『体脳力』を伸ばすことは、勉強だけでなく、子どもが人生のさまざまな場面で活躍できるための土台を作ります。だからこそ、小さい頃から『体脳力』を意識した子育てを始めてみませんか?

子どもの成長の基本は『早寝早起き』にあり!

子どもの成長に欠かせない基本的な習慣は、なんといっても『早寝早起き』です。「そんなこと知ってるよ」と思うかもしれません。でも実際に毎日きちんと実践できているでしょうか?

子どもの成長にもっとも大切な『睡眠』を意識すると、『早寝早起き』の大切さがよくわかります。

子どもの脳は、寝ている間にぐんぐん育つということをご存知でしょうか。睡眠には『ノンレム睡眠』と『レム睡眠』の2種類がありますが、このうち特に重要なのが寝始めて最初の約3時間に訪れる『ノンレム睡眠』です。この時間帯に、脳の疲れを取り、成長ホルモンをたくさん分泌して、子どもの脳や体を大きく成長させます。

脳科学の研究でも、成長ホルモンが一番活発に分泌されるのは夜10時から深夜1時の間とされています。そのため、この大切な時間に熟睡していることが子どもの成長には欠かせません。逆算すると、子どもにとっての理想の就寝時間は『夜8時』になるのです。

「夜8時に寝るのはちょっと早すぎない?」と感じるかもしれません。しかし、『夜8時就寝』をベースにすると、一日のスケジュールが自然と整ってきます。たとえば、

  • 夜8時に寝るためには、夕食は6時頃に。
  • 夕食を6時にとるには、外出先からは5時には帰宅。
  • 日曜日の家族のお出かけも「5時には家に戻れる場所」を選ぶ。

こうして子ども中心に生活リズムを整えると、大人の時間管理もスムーズになり、家族全員の生活が安定しますよね。

また、『早寝早起き』をしている子は朝から頭がスッキリして、勉強にも集中できるというメリットがあります。夕方は疲れて集中しにくいですが、朝の脳は睡眠によってリセットされているため、宿題や予習なども効率的に進めることができます。

実際、朝の時間に勉強習慣がある子は、学校の授業への集中度や理解度がぐんと高まります。つまり、早寝早起きをするだけで、学力アップにもつながるわけです。

もちろん、ご家庭の事情によって夜8時に就寝させるのが難しいこともあるでしょう。「8時に寝かせられないからダメな親だ…」と悩む必要はありません。「できるだけ早めに」を目標にし、ムリなく工夫することが大切です。

例えば、

  • 就寝時間が遅くなった日でも、絵本の読み聞かせやスキンシップを十分にとる。
  • 朝の起床時間を少しずつ早めて、徐々に就寝時間も早くする。
  • 夜はテレビやゲームを控えて、寝る前の刺激を減らす。

このように、少しの意識の変化で、子どもの睡眠の質を大きく改善することが可能です。

子どもにとって『早寝早起き』は、単なる生活習慣以上に、一生の健康や成績にも関わる大切な基盤となります。「当たり前のこと」だからこそ、今日から親子で一緒に取り組んでみませんか?

知っておきたい睡眠と脳の深い関係

子どもの成長や学力に『睡眠』が大事なことは、多くの親がなんとなく理解しています。でも実は、睡眠は単なる休息時間ではありません。睡眠中に、子どもの『脳』は驚くほど重要な働きをしているのです。

まず知っておきたいのが、睡眠には大きく分けて2つの種類があることです。それは、

  • ノンレム睡眠(深い眠り)
  • レム睡眠(浅い眠り)

の2つです。この2つが交互に繰り返されることで、脳や体が健やかに育ちます。

特に眠りに入ってすぐの『ノンレム睡眠』は、子どもの脳にとって非常に大切です。この『ノンレム睡眠』中に、脳は一日の疲れを取り除き、細胞の修復や成長を促す『成長ホルモン』を大量に分泌します。

脳科学の研究によると、この成長ホルモンが最も活発に分泌されるのは、『夜10時から深夜1時の間』とされています。この時間帯にぐっすり眠っている子どもほど、脳の成長が進み、記憶力や集中力が高まるのです。

一方、『レム睡眠』は、情報整理に深く関わっています。子どもが日中に学んだことや体験したことは、レム睡眠の間に脳内で整理され、記憶として定着していきます。子どもは大人に比べ、このレム睡眠の割合が高く、日々新しいことを吸収し記憶するのに適した睡眠構造を持っています。

例えば、生まれたばかりの赤ちゃんではレム睡眠が全体の約50%を占めますが、大人になるにつれて20〜25%ほどに減ります。つまり、小さい子どものうちは特に質の高い睡眠が大切で、適切な睡眠時間を確保してあげることが必要なのです。

では具体的にどうすればよいのでしょうか?

もっとも効果的なのは、『寝始めて最初の3時間の睡眠をしっかり確保する』ことです。この最初の3時間に『ノンレム睡眠』が深く訪れるため、この時間帯の睡眠が安定すれば、脳の成長と記憶力の向上をしっかりサポートできます。

そのため、子どもを夜遅くまで起こしておくことや、寝る直前までテレビやスマホ、ゲームなどの刺激を与えることは避けたいものです。寝る前に脳が興奮すると、せっかくの睡眠の質が落ち、成長ホルモンの分泌も妨げられてしまいます。

また、子どもの睡眠サイクルにも注意を払ってみましょう。大人の睡眠サイクルが約90分なのに対し、5歳以下の子どもの睡眠サイクルは60〜80分程度と短くなっています。お昼寝をするときには、このサイクルを考えて起こす時間を調整すると、寝起きがスッキリして生活リズムも整います。

睡眠と脳の関係は、子どもの将来を大きく左右するほど深いものです。「しっかり寝る子はよく育つ」という昔からの言葉は、実は脳科学の視点からも正しいことがわかっています。だからこそ、親として『質の高い睡眠』を意識した生活リズムを作ってあげることが大切なのです。

子どもの眠りを整えることは、子どもの能力を引き出すために最も身近で効果的な方法と言えます。ぜひ、今夜から家族みんなで睡眠の習慣を見直してみませんか?

生活を「8時就寝」で組み立てるメリットとは?

子どもの成長を考えると、『8時就寝』が理想的だとよく言われます。でも、「本当にそこまで早く寝る必要があるの?」と疑問に感じる方も多いかもしれません。実は、夜8時に寝る習慣を身につけると、親子の生活全体が驚くほどスムーズになり、さまざまなメリットが生まれるのです。

まず、子どもを夜8時に寝かせる最大のメリットは、子どもの脳や体がしっかり成長するということです。脳科学の研究でも、成長ホルモンが最も活発に分泌されるのは夜10時から深夜1時頃とされています。8時に寝ると、その時間にぐっすり深い眠りに入っているため、脳や体が健やかに育ちます。

次に、8時に寝る生活を基本にすると、自然と『生活リズム』が整います。具体的には、

  • 8時に寝るためには、夕食を6時ごろに食べる
  • 夕食を6時にするためには、5時には外出先から帰宅する

というように、一日のスケジュールが明確になっていくのです。その結果、親自身の時間管理も自然に上手になり、家族全員が規則正しい生活を送れるようになります。

また、子どもが早く寝ることで、親自身の自由な時間が確保できます。子育て中は、どうしても自分の時間が取りにくくストレスが溜まりがちですが、子どもが早寝をすれば、親もリラックスしたり、趣味を楽しんだりする時間を持てます。親の心にゆとりが生まれ、より良い子育てにつながることは間違いありません。

さらに、夜早く寝る子どもは、自然と『朝型』の生活になります。朝早く起きると、頭がスッキリした状態で学校や幼稚園に行けるため、集中力も高まります。また、朝の時間を利用して簡単な学習や読書を習慣化することもできます。『朝学習』の習慣がある子は学力が高くなるというデータもあるほど、メリットは大きいのです。

とはいえ、家庭の事情や仕事の都合で「毎日8時は難しい」というケースもあるでしょう。そんな時は、無理に完璧を目指さず、「できるだけ早く寝る」ことを意識するだけでも構いません。大切なのは、『子どもの睡眠』を家庭の軸として意識して生活を整えることです。

夜8時就寝を中心に生活を組み立てることは、子どもの成長だけでなく、親のストレス軽減や家庭全体の幸せにつながります。今日から『8時就寝』を軸に、家族みんなの新しい生活リズムを作ってみませんか?

「早寝早起き」が難しい家庭でもできる工夫

子どもにとって『早寝早起き』が良いことは分かっていても、家庭によっては簡単に実践できないこともありますよね。たとえば、親が仕事で帰宅が遅い、おじいちゃんおばあちゃんと同居している、兄弟の習い事の送り迎えがあるなど、それぞれ事情があるはずです。

そこで今回は、『早寝早起き』が難しい家庭でも、ムリなくできる工夫をご紹介します。

まず一番大切なのは、「絶対に夜8時に寝かせなくてはいけない」と思い込まないことです。子育てで一番よくないのは、理想通りにできない自分を責めること。親自身がストレスを感じてしまうと、子どもにも悪影響が出てしまいます。

夜8時が難しければ、『なるべく早めに』を意識してみましょう。毎日完璧である必要はありません。8時半でも9時でも、できるだけ子どもの睡眠時間を多く確保することを意識するだけで、子どもの成長に大きく貢献できます。

また、寝る時間が遅くなってしまう場合は、睡眠の『質』を高める工夫をしてみてください。例えば、

  • 寝る前に絵本を読むなど、親子でゆったりした時間を作る
  • 就寝前のテレビやスマホ、ゲームなど強い刺激を避ける
  • 寝室を暗く静かな環境に整える

といった工夫だけで、短時間でも深い眠りに入りやすくなります。

それから、寝る時間を急に早くするのは難しいですが、朝の起きる時間を早めるのは比較的取り組みやすい方法です。朝早く起きる習慣をつければ、自然と夜も早く眠くなるように体内時計が調整されます。

例えば、

  • 朝カーテンを開けて朝日を浴びる習慣をつける
  • 朝食を必ず決まった時間にとるようにする
  • 子どもがワクワクするような楽しみ(朝の散歩、好きな朝ごはんなど)を用意する

など、子どもが朝起きるのを楽しみにする工夫も効果的です。

また、小さい子どもの場合は、『お昼寝の時間』を調整することで夜の睡眠が改善します。特に、午後遅くにお昼寝をすると、夜の寝つきが悪くなるので注意しましょう。

理想は午前中の11時ごろに短めのお昼寝をすることですが、難しい場合は昼食後すぐにお昼寝の時間を取ると、夜までのリズムが整いますよ。

どの家庭にも事情があります。「理想通りにできないから」と自分を責めず、『今できる範囲でできること』を実践することが大切です。

ぜひ、小さな工夫を積み重ねながら、親子で『早寝早起き』の良いリズムを作ってみてくださいね。

『朝学習』の習慣が子どもの成績をグンと伸ばす!

「子どもの成績を伸ばしたい!」と思ったとき、多くの家庭では放課後や夕食後に勉強時間を設けていますよね。でも実は、もっと効果的な時間帯があります。それが、『朝』なのです。

朝の勉強、いわゆる『朝学習』を習慣化すると、子どもの成績や集中力がぐんぐん伸びます。なぜなら、朝起きたばかりの脳は睡眠で疲れがとれ、一日の中で最もスッキリとした状態だからです。夕方や夜の勉強は、体も脳も疲れているため、思った以上に集中が続きません。でも、朝なら短時間で集中して勉強が進み、効率的に知識を吸収できます。

『朝学習』の具体的なメリットを挙げると、

  • 睡眠後の脳は情報を整理し終えているので、記憶力が高まっている
  • 集中力が高い状態で勉強できるため、学習効率が非常に良い
  • 一日の始まりに勉強する習慣がつくと、勉強が『特別なこと』ではなく『当たり前』になる
  • 学校に行く前に学習内容を予習できるため、授業での理解度が高まる

といった点があります。

実際、『朝学習』を続けた子どもは、学校の授業への理解度や集中力が明らかに変わります。毎朝10分でも15分でも、コツコツと積み重ねることで、自然と学習習慣が定着し、テストの成績や普段の理解度にもはっきりと差がついてきます。

とはいえ、「朝はギリギリまで寝ていて、なかなか勉強する時間がとれない」という家庭も多いですよね。その場合は、最初から無理をしないのがポイントです。

例えば、

  • はじめは5分だけ早起きして、計算問題や漢字練習などの簡単な課題から始める
  • 子どもが楽しんで取り組めるドリルやプリントを準備してあげる
  • 朝学習を頑張ったら、ちょっとしたご褒美(好きな朝ごはんや好きなおやつ)を用意する

こうした工夫で、朝学習を「楽しい習慣」として子どもに定着させることができます。

また、子どもが小さいうちは、親が一緒に机に向かってあげると効果的です。子どもが頑張っている姿をしっかり見てあげて、褒めたり励ましたりすることで、『朝学習』を親子のコミュニケーションタイムにすることもできます。

『朝学習』を習慣化するには、もちろん『早寝早起き』が必要になりますが、この習慣は子どもの成績だけでなく健康面でも一生の財産になります。小学校入学前からでも決して早すぎることはありません。むしろ、小さい頃から身につけることで、小学校や中学校に入ったあとも無理なく継続できますよ。

ぜひ、親子で楽しく『朝学習』を始めて、子どもの学習意欲や成績を伸ばしてあげましょう!

子どもの学びについて真剣に考える親御さん限定の説明会です。

LINEにて、保護者セミナーやイベント情報、ブログ更新などをお知らせします。

友だち追加
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次