【2024年最新版】公立高校入試 難しい県ランキング徹底解説!

中学生のお子さんをお持ちの保護者の皆さま。お子さんの高校受験が近づくと、「うちの子が受ける公立高校の難易度はどれくらいなの?」「他県の問題も解かせたほうがいいの?」といった疑問や不安がたくさん出てくるかと思います。そこで本記事では、公立高校入試で難しい県が気になる方にも役立つよう、2024年度の都道府県別公立高校入試難易度を科目ごとにまとめ、その特徴や対策ポイントをご紹介します。
本ランキングは、各県が過去3年分(2024年度・2023年度・2022年度)に公表している教科別の平均点を100点満点に換算したものです。県によっては満点設定が異なるため、そのままでは比較が難しいのですが、同じ基準(100点換算)にすることで、おおまかな難易度の差がわかりやすくなっています。科目によっては20~30点もの開きが見られ、公立高校の入試対策を検討するうえでの一つの指標になるでしょう。
また、たとえば受験勉強の方法を模索するときに、他県の過去問を活用する方も少なくありません。ただし、難易度が大きく異なる問題を使うと、お子さんのやる気や学力把握に影響が出やすいので、ぜひ本記事のランキングを参考にしながら、どの都道府県の問題を取り入れるか検討してみてください。それでは科目別に詳しく見ていきましょう。
1.数学の難易度ランキング
2024年度
- 低得点TOP5
- 高知県:36.6
- 佐賀県:39.2
- 新潟県:40.6
- 滋賀県:41.2
- 徳島県:44.8
- 高得点TOP5
- 福井県:63.7
- 東京都:61.7
- 宮崎県:60.4
- 茨城県・大阪府:57.6
- 兵庫県:56.2
2023年度
- 低得点TOP5
- 高知県:38.4
- 新潟県:39.7
- 山口県:43.2
- 石川県:44.4
- 福島県・佐賀県:44.8
- 高得点TOP5
- 愛知県:69.1
- 岡山県:63.6
- 群馬県:59.5
- 熊本県:58.8
- 東京都:57.6
2022年度
- 低得点TOP5
- 高知県:32.4
- 広島県:40.4
- 滋賀県:42.3
- 徳島県:42.9
- 鹿児島県:43.3
- 高得点TOP5
- 岡山県:59.7
- 東京都:59.0
- 宮城県:58.2
- 群馬県:57.7
- 大阪府・岩手県:57.5
数学の難易度ポイント
数学は、問題傾向や計算プロセスの複雑さによって平均点に大きな差が出やすい科目です。例えば高知県は3年連続で低得点TOPにランクインしており、問題の難度や出題形式が他県と異なる可能性があります。学力アップを目指すならば、点数が低めに出る県の問題にチャレンジして思考力を鍛えるのも一つの方法です。一方、東京都や岡山県など、比較的点数の高い県の問題に取り組むことで、公立高校受験の合格率を上げるための基礎固めや幅広い出題形式に対応したトレーニングが期待できるでしょう。
2.英語の難易度ランキング
2024年度
- 低得点TOP5
- 北海道:41.1
- 群馬県:44.9
- 大分県:45.0
- 高知県:45.8
- 岩手県:46.5
- 高得点TOP5
- 愛知県:67.3
- 奈良県:67.2
- 東京都:66.9
- 福井県:62.6
- 長崎県:62.3
2023年度
- 低得点TOP5
- 新潟県:41.1
- 福島県:44.6
- 長野県:45.0
- 大分県:45.7
- 埼玉県:45.8
- 高得点TOP5
- 岡山県:66.3
- 奈良県:65.4
- 東京都:62.8
- 長崎県:61.5
- 宮崎県:61.1
2022年度
- 低得点TOP5
- 石川県:39.9
- 広島県:40.8
- 高知県:41.2
- 新潟県:41.3
- 鹿児島県:44.0
- 高得点TOP5
- 三重県:65.6
- 静岡県:63.8
- 奈良県:62.8
- 岡山県:61.4
- 東京都:61.1
英語の難易度ポイント
英語の平均点が低い県では、長文読解やリスニングの配点が高かったり、語彙レベルが高かったりする場合が考えられます。一方で高得点の県は文法事項や記述量が少なめで、基礎力をしっかり身につければ高得点が狙いやすい可能性もあります。英語の入試はリーディングやリスニングだけでなく、ライティングの配点も重要です。他県の過去問を使う際は、記述問題のボリュームや長文の難易度を比較し、苦手分野を重点的に克服しましょう。
3.国語の難易度ランキング
2024年度
- 低得点TOP5
- 高知県:43.4
- 大分県:45.8
- 北海道:46.3
- 福島県:49.2
- 兵庫県:49.8
- 高得点TOP5
- 東京都:75.9
- 三重県:74.8
- 奈良県:74.6
- 秋田県:67.8
- 静岡県:67.6
2023年度
- 低得点TOP5
- 高知県:42.6
- 千葉県:47.9
- 新潟県:50.4
- 福岡県:51.0
- 愛媛県:51.6
- 高得点TOP5
- 東京都:80.8
- 神奈川県:75.1
- 三重県:72.6
- 宮城県:70.9
- 茨城県:69.9
2022年度
- 低得点TOP5
- 高知県:44.8
- 滋賀県:47.1
- 山口県:47.2
- 千葉県:47.7
- 長野県:47.8
- 高得点TOP5
- 茨城県:78.1
- 奈良県:77.2
- 富山県:75.6
- 岐阜県:75.0
- 北海道:70.3
国語の難易度ポイント
国語の平均点は、読解問題や古文・漢文の配点、作文の有無などによって大きく変わります。特に東京や奈良、三重などが上位を占めている年度は、記述問題が比較的取り組みやすい形式だったり、作文の分量が少ない可能性があります。逆に平均点が低めの県は、長文読解が難解だったり設問数が多い、語句の説明力を問う問題が多かったりするかもしれません。お子さんの得意・不得意分野に合わせて、出題形式が近い県の過去問を選ぶと効率的に勉強できます。

4.理科の難易度ランキング
2024年度
- 低得点TOP5
- 熊本県:36.6
- 北海道:38.6
- 高知県:39.8
- 新潟県・滋賀県:44.6
- 福島県:45.0
- 高得点TOP5
- 東京都:66.8
- 三重県:64.4
- 大分県:64.3
- 福岡県:62.7
- 岡山県:62.5
2023年度
- 低得点TOP5
- 北海道:35.6
- 高知県:41.0
- 熊本県:44.4
- 福井県:45.9
- 大分県:48.7
- 高得点TOP5
- 福岡県:63.0
- 大阪府:61.0
- 千葉県:60.7
- 徳島県:60.1
- 岐阜県:60.0
2022年度
- 低得点TOP5
- 広島県:37.6
- 長野県:39.0
- 高知県:39.8
- 兵庫県:41.4
- 福島県:44.8
- 高得点TOP5
- 岐阜県:66.6
- 奈良県:63.0
- 群馬県・岡山県:62.0
- 福岡県:61.9
- 東京都:61.4
理科の難易度ポイント
理科は分野が幅広く、物理・化学・生物・地学の各分野で出題傾向が異なります。計算問題の多い県や、実験考察問題を重視する県もあれば、用語暗記中心で得点しやすい県もあります。高得点の県の問題を使うと、基礎知識が確実に身についているかチェックしやすいでしょう。一方で平均点が低い県の問題は思考力や応用力を鍛える良い訓練になります。お子さんが苦手な単元を見極めて、難易度や出題傾向の合った問題を選びましょう。

5.社会の難易度ランキング
2024年度
- 低得点TOP5
- 高知県:38.0
- 北海道:38.3
- 石川県:41.1
- 和歌山県:41.3
- 新潟県:46.6
- 高得点TOP5
- 埼玉県:65.7
- 三重県:64.8
- 徳島県:64.1
- 岩手県:62.7
- 奈良県:62.4
2023年度
- 低得点TOP5
- 北海道:41.5
- 大分県:41.8
- 石川県:41.9
- 和歌山県:49.3
- 滋賀県:49.9
- 高得点TOP5
- 宮城県:68.0
- 埼玉県:64.1
- 茨城県:63.9
- 鳥取県:63.6
- 岡山県:62.9
2022年度
- 低得点TOP5
- 石川県:39.9
- 広島県:46.6
- 高知県:46.8
- 和歌山県:46.9
- 大分県:47.5
- 高得点TOP5
- 岐阜県:69.0
- 三重県:64.6
- 富山県:63.9
- 神奈川県:62.4
- 愛知県B:62.3
社会の難易度ポイント
社会は地理・歴史・公民の3分野で構成されることが多く、記述問題や資料読み取りなどの出題スタイルにより、平均点にばらつきが出がちです。例えば高得点の都道府県では、地理や歴史の一問一答形式が多いのかもしれません。また、低得点の県では複数の資料を組み合わせて答えを導く問題や、記述量の多い公民分野が出題されている可能性があります。資料の読み取りや考察力が求められる問題に慣れておくと、本番の入試で得点源になります。

各県の難易度差から見える活用法
上記のデータからもわかるように、各都道府県で出題傾向や難易度は大きく異なります。平均点の差が激しい科目に関しては、難易度が高いとされる県の過去問を使えば、応用力・思考力を深めるトレーニングに。逆に、難易度が低い県の問題を解くと、基礎力の確認やスピード感を養うのに役立ちます。お子さんの得意・不得意を見極めながら、過去問をどのように使い分けるかが公立高校入試を攻略するカギになります。
効果的な入試対策のポイント
- 志望県(または志望校)の傾向を最優先
まずはお子さんが受験する都道府県や志望校の過去問をしっかり研究しましょう。問題形式や頻出単元を把握することで、効率的に公立高校の入試対策ができます。 - 他県過去問の活用法
- 苦手克服:お子さんが苦手な科目については、あえて難易度の高い県の問題で思考力を鍛える。
- 基礎固め:点数が高めに出る県の問題は、基本がしっかりしていれば取り組みやすいため、基礎力確認に向いています。
- 時間配分のトレーニング
高校入試は限られた時間で最大の成果を出さなくてはなりません。実際の試験形式に近い問題演習を積むことで、時間配分や解答順序を身につけられます。 - 問題形式の多様性を経験
都道府県によって出題形式が違うので、あまり触れたことのないタイプの問題にも挑戦してみましょう。特に理科や社会では資料読み取り、国語や英語では記述力を問う出題など、幅広い形式を経験しておくと本番で落ち着いて対応できます。 - 学習スケジュールを家族で共有
受験勉強の方法の一つとして、学習カリキュラムをお子さんと一緒に組み立て、保護者の方もスケジュールを把握しておくのがおすすめです。進捗管理や声かけ、モチベーション維持など、家庭でのサポートが合否に大きく影響します。
まとめ:都道府県別の難易度差を味方にしよう
高校入試は、お子さんの未来を大きく左右する大切なステップです。都道府県によって難易度や出題形式にこれほど違いがあるということは、勉強を進める上で大きなヒントになります。「高校入試 難しい県 ランキング」で検索すると、高知県や北海道といった平均点が低く出ている地域の過去問に注目が集まりがちですが、実際にお子さんに合ったレベルなのか、出題形式が志望校と似ているのかを見極めることが重要です。
公立高校受験の合格率を上げるためには、まず志望校に必要な学力をしっかりと見極め、そのうえで他県の過去問を賢く取り入れるとよいでしょう。難易度が高い問題に取り組むことで伸ばせる力がある一方で、基礎固めが不十分なまま難問ばかりを解いても逆効果になりかねません。そこをうまく調整しながら、効率よく学習を進めていきましょう。
保護者の皆さまのサポートによって、お子さんは自分の力を最大限に発揮できます。成績だけに注目するのではなく、精神面のフォローや学習環境の整備も大切です。ぜひ親子で話し合いながら取り組み、学力アップを目指してください。お子さんが安心して入試当日を迎えられるよう、家庭学習と学校での指導を連携させていきましょう。皆さまの健闘を心より応援しています!