子どもの九九の計算ミスを減らす!覚えやすい方法と工夫で自信を育てる

お子さんの計算ミスが多いと感じることはありませんか?特に、掛け算の九九は計算の基本ですが、覚え方が曖昧だとミスの原因になりがちです。この記事では、九九を効率よく覚え、計算ミスを減らす方法についてわかりやすく解説します。九九の暗記が苦手なお子さんでも楽しみながら学べるコツをご紹介します!

目次

なぜ九九で計算ミスが起こるのか?

九九で計算ミスが起こる理由はいくつかありますが、大きく分けると次の3つが挙げられます。


1. 覚え方が曖昧なまま定着している

九九は小学校2年生で習いますが、暗記することに重点が置かれがちです。そのため、意味を理解する前に「とにかく覚えよう!」と無理やり丸暗記をしてしまうことが多いです。このような覚え方では、音や言葉が似ている計算同士が混ざりやすくなります。

例えば、以下のようなケースがあります:

  • 3×7=21(さんしちにじゅういち)
  • 3×8=24(さんぱにじゅうし)
  • 3×9=27(さんくにじゅうしち)

これらは音が似ているため、混乱しやすく、「3×9=21」といった間違いが起きるのです。


2. 意味よりも「言い方」に縛られている

学校では、九九を「定められた言い方」で覚えることを求められることが多いです。その結果、本来の意味を考えたり、子どもが覚えやすい方法で工夫したりする余地がなくなっています。

例えば、「24」を「にじゅうよん」と普段から読んでいる子どもが、九九では「にじゅうし」と言い換える必要がある場合、「言い方を変えなきゃ」と頭の中で切り替える負担がかかります。これが計算ミスの一因となることがあります。


結論:九九は覚え方がカギ

計算ミスの背景には、音の混乱や暗記方法の曖昧さがあります。しかし、覚えやすい言い方を採用したり、意味を考えながら学習することでミスを減らすことができます。九九は基本ですが、基本こそしっかり理解することが重要です。

覚えやすい九九の工夫とは?

九九を正確に覚えるためには、お子さんが無理なく楽しく取り組める工夫が大切です。ここでは、九九を覚えやすくするための具体的な方法をご紹介します。


1. 数字の言い方を統一する

九九を覚えるときに混乱を招く原因の一つは、数字の言い方が統一されていないことです。例えば、「4」を「し」と読んだり「よん」と読んだり、「7」を「しち」と読んだり「なな」と読んだりすることが挙げられます。音が似ているものが多いと、どうしても混乱しやすくなります。

そこで、次のように読み方を統一するだけで、覚えやすさがぐっと向上します:

  • 「4」は常に「よん」と読む
  • 「7」は常に「なな」と読む

例:

  • 3×7=21(さんななにじゅういち)
  • 4×7=28(よんななにじゅうはち)

こうすることで、音が重複する部分を減らし、覚えやすくなります。


2. リズムや歌で覚える

リズムや音楽は記憶を助ける強力なツールです。九九を歌や手拍子と組み合わせることで、楽しく覚えられます。例えば:

  • 「九九の歌」を使う
  • 親子でオリジナルのメロディをつける
  • 手拍子やジャンプをしながらリズムに合わせて九九を唱える

例:
「3×3=9(さざんがく)」を「サ・ザン・ガ・ク!」とテンポ良く唱えると、ゲーム感覚で覚えられます。


3. 規則性を理解する(おすすめ!)

九九には規則性があります。この規則性を理解することで、暗記ではなく「意味」として九九を覚えることができます。例えば、次のように考え方を教えると、計算を思い出しやすくなります。

  • 3の段:数字が3ずつ増えていく(3, 6, 9, 12…)。例えば「3×5=15」を忘れたときも、「3, 6, 9, 12…」と順に足していけば思い出せます。あるいは、一つ前の3×4=12に3を加えればすぐに答えられます。
  • 5の段:結果が必ず「5」または「0」で終わる。例えば「5×4=20」や「5×6=30」を考えるとき、この規則性がヒントになります。

また、わからなくなったときには逆に考える方法も効果的です。たとえば、8×3(はちさん)が思い出せない場合、3×8(さんぱ)を考えることで答えが導きやすくなります。九九の掛け算は順序を変えても結果は同じです。この柔軟な考え方を取り入れると、覚え間違いを防ぐだけでなく、理解も深まります。


4. 視覚的な工夫を取り入れる

九九を覚えるときに、視覚的な刺激を与えることも効果的です。カラフルな九九表や、イラスト入りの教材を活用して、視覚的に数字と結果を関連付けることで記憶に残りやすくなります。

また、自作のカードを作るのもおすすめです。カードの表側に「3×7」、裏側に「21」と書き、ゲーム感覚で覚えることができます。


5. ゲーム感覚でチャレンジする

九九を競争やゲームにすることで、楽しみながら学習できます。例えば:

  • 親子でタイムを計りながら九九を言い合う
  • カードゲーム形式でランダムに出された問題に答える
  • 問題カードを山積みにして、1枚ずつ引き、答えられたら得点を獲得
  • 時間を計りながらどれだけ早く全問正解できるか挑戦

これにより、子どもが「勉強」というより「遊び」として九九に取り組むことができます。

九九を楽しく覚えるために、自作のカードを使ったゲームを取り入れてみましょう。カードの表に問題、裏に答えを書いてクイズ形式で遊ぶことができます。


6. 買い物や家事で実践する

九九を実生活に結びつけることで、子どもは「使える知識」として覚えるようになります。例えば:

  • 買い物中に「リンゴを3個ずつ4袋買うと何個?」といったクイズを出す
  • 料理の際に「この材料を5回量ると何グラムになる?」と九九を活用する

具体的な場面を通して九九を使うと、計算の楽しさも学べます。


7. 成功体験を褒めてあげる

九九を完璧に言えたときには、思い切り褒めてあげましょう。「すごいね!」「こんなに早く覚えられたなんて、頑張ったね!」といったポジティブな声掛けが、子どものやる気を引き出します。

また、記録用のシートを作り、達成できた段にスタンプやシールを貼るのも効果的です。視覚的な達成感が得られると、さらに意欲が高まります。


工夫次第で九九はもっと楽しく覚えられる!

九九の暗記は子どもにとって負担に感じやすい部分ですが、ちょっとした工夫を取り入れるだけで、計算ミスが減り、楽しく覚えることができます。規則性を理解し、逆に考える柔軟なアプローチを加えることで、お子さんは九九を自信を持ってマスターできるようになります。親子で一緒に楽しんでみてください!

九九の覚え方一覧表

一般的な覚え方ではなく、特に間違えやすい部分を変えています。参考にしてみてください。

1の段

1×1=1(いんいちがいち)
1×2=2(いんにがに)
1×3=3(いんさんがさん)
1×4=4(いんしがし)
1×5=5(いんごがご)
1×6=6(いんろくがろく)
1×7=7(いんしちがしち)
1×8=8(いんはちがはち)
1×9=9(いんくがく)

2の段

2×1=2(にいちがに)
2×2=4(ににんがし)
2×3=6(にさんがろく)
2×4=8(にしがはち)
2×5=10(にごじゅう)
2×6=12(にろくじゅうに)
2×7=14(にしちじゅうし)
2×8=16(にはちじゅうろく)
2×9=18(にくじゅうはち)

3の段

3×1=3(さんいちがさん)
3×2=6(さんにがろく)
3×3=9(さんさんがく)
3×4=12(さんしじゅうに)
3×5=15(さんごじゅうご)
3×6=18(さぶろくじゅうはち)
3×7=21(さんしちにじゅういち)
3×8=24(さんぱにじゅうよん
3×9=27(さんくにじゅうなな

4の段

4×1=4(しいちがし)
4×2=8(しにがはち)
4×3=12(しさんじゅうに)
4×4=16(ししじゅうろく)
4×5=20(しごにじゅう)
4×6=24(しろくにじゅうし)
4×7=28(ししちにじゅうはち)
4×8=32(しはさんじゅうに)
4×9=36(しくさんじゅうろく)

5の段

5×1=5(ごいちがご)
5×2=10(ごにじゅう)
5×3=15(ごさんじゅうご)
5×4=20(ごしにじゅう)
5×5=25(ごごにじゅうご)
5×6=30(ごろくさんじゅう)
5×7=35(ごしちさんじゅうご)
5×8=40(ごはしじゅう)
5×9=45(ごっくしじゅうご)

6の段

6×1=6(ろくいちがろく)
6×2=12(ろくにじゅうに)
6×3=18(ろくさんじゅうはち)
6×4=24(ろくしにじゅうし)
6×5=30(ろくごさんじゅう)
6×6=36(ろくろくさんじゅうろく)
6×7=42(ろくしちしじゅうに)
6×8=48(ろくはちしじゅうはち)
6×9=54(ろっくごじゅうし)

7の段

7×1=7(しちいちがしち)
7×2=14(しちにじゅうし)
7×3=21(しちさんにじゅういち)
7×4=28(しちしにじゅうはち)
7×5=35(しちごさんじゅうご)
7×6=42(しちろくしじゅうに)
7×7=49(しちしちしじゅうく)
7×8=56(しちはごじゅうろく)
7×9=63(しちくろくじゅうさん)

8の段

8×1=8(はちいちがはち)
8×2=16(はちにじゅうろく)
8×3=24(はちさんにじゅうし)
8×4=32(はちしさんじゅうに)
8×5=40(はちごしじゅう)
8×6=48(はちろくしじゅうはち)
8×7=56(はちしちごじゅうろく)
8×8=64(はっぱろくじゅうし)
8×9=72(はっくななじゅうに)

9の段

9×1=9(くいちがく)
9×2=18(くにじゅうはち)
9×3=27(くさんにじゅうなな
9×4=36(くしさんじゅうろく)
9×5=45(くごしじゅうご)
9×6=54(くろくごじゅうし)
9×7=63(くしちろくじゅうさん)
9×8=72(くはななじゅうに)
9×9=81(くくはちじゅういち)

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