中学生のうちに定期テストの勉強方法を見直すべき理由

定期テストの勉強がうまくいった中学生

定期テスト1週間前になってテスト勉強を始める中学生の我が子を見て、「よく頑張っているわ」と微笑んでいるお母さん、実は、その勉強では高校生になってから伸びないのをご存じですか?

ここでは、熱心にテスト勉強をして、しかも成績も良い子が、高校生になって伸びなくなる原因についてお話します。

目次

さあ!テスト勉強を始めよう!

テスト勉強におわれる中学生

中学校に入学し、1学期の最初の中間テストあるいは期末テストが近づいてきた頃・・・。

「定期テスト1週間前になればテスト勉強をするのが当たり前」

これが、一般的に思われている常識です。

学習塾のCMやのぼりなどでも「中間テスト対策実施中!!」などと宣伝していますよね。

しかし、実はその考えがかえって高校での勉強につまずく原因になっているのです。

幼児から高校生までを指導した経験から、なぜテスト勉強をすることが高校でつまずく原因になるのかを説明します。

高校の定期テスト

中学と高校の国語の違い

ここから、当たり前の話をします。

親御さんも自身の中学生時代、高校生時代の経験から既に知っていることだと思います。

中学校では多くの場合、1日~2日程度で終わります。

科目は、国語、数学、英語、理科、社会の5科目ですね。

あるいは副教科(美術、音楽、技術家庭科、保健体育)もあるかもしれませんが、ここでは、5科目のテストの場合を考えます。

1週間前からは、この5科目のテスト勉強をすればよいのです。

では、高校の定期テストの日数は、どのくらいあるかご存じでしょうか?

学校によって多少の差はありますが、およそ1週間かかります。

期間が長いのは、科目数が中学校とは異なるからです。

一般的な高校の定期テストの科目は、学校によって名称や多少の数の違いはありますが、概ね以下の通りです。

中学校の科目高校の科目
国語現代文
古文
漢文
数学数学α
数学β
数学γ
英語英語A
英語B
英語C
理科化学基礎
物理基礎
生物基礎
社会現代社会
世界史

中学と比べて、高校では3倍近い科目数になります。

お母さんやお父さんの時代もそうでしたよね。

入学してから、初めて知った人も多いでしょう。

この話を中学生にすると、「え?こんなにあるの?」と最初は全員驚きの表情を見せます。

このテスト対策を1週間で行うことは不可能だと思うでしょう。

その通りだと思います。

だから、全ての勉強をきちんと対策はしません。

というより、できないのです。

優秀な子はテスト勉強をしない?

テスト結果を見て喜ぶ母親

公立トップ校に通う生徒でオール5だった子がいましたが、その子はテスト前に必死になってテスト対策をしている姿を見たことがありません。

旧帝大や国立医学部に進学した子たちも同様です。

全くしていなかったわけではありませんが、それでもテスト勉強にかかりっきりになることはありませんでした。

では、彼らはなぜテスト勉強をあまりしないのでしょうか?

頭が良いからしなくてもよいということではありません。

テスト前になってテスト勉強をしなければいけないのは、まだ理解不足なところがあり、思うような結果が出せないからです。

つまり、日頃の勉強では十分理解できていないからです。

塾や自宅で、日頃から勉強をしているにも関わらず、テスト勉強をしないといけないのは、日頃の勉強のやり方では十分理解ができていないのです。

脱テスト勉強のススメ

日頃から勉強する子とテスト前に勉強する子

普段から、「とりあえず答えを埋める」だけの勉強を続けていても半分程度、よくて7,8割程度の理解しかできないでしょう。

だから、テスト勉強をしなくてはいけない状況になるのです。

いきなりは難しくても、学習したことはその時点で100%理解できていることをめざす。

そうすれば、いずれ高校生になった時にテスト勉強に時間を多く割く必要がなくなるのです。

テスト勉強にかけられる時間は限られています。

中学生の時点で限界まで勉強しないといけない状況になっていると、高校生で伸びなくなるのです。

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