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2020サンライズ通信12月号No.228

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日本の伝統教育「郷中教育」

日本には古来から優秀な教育方法があります。

明治時代に教育方法も西洋式のものに移行し、

それまでの日本の教育を捨てていきました。

150年前にあったものがなくなってしまい、

現代の状況を省みると今一度、自国の歴史に学び、

日本の伝統的な教育の本質を学び直し温故知新していく必要性を感じます。

その昔、教育方法の一つに鹿児島の「郷中教育」というものがあります。

もともと島津藩で編み出されたこの教育方法はその後、

大勢の偉大な人物を輩出する基礎になりました。

西郷隆盛が有名ですが、その西郷を育てた教育は参考になるように思います。

その郷中教育とは何かと説明すると、

現代でいうところの郷中=町内で実施していた教育方法です。

薩摩藩は城下町の一定範囲を「郷」で区分していました。

この「郷」は現代で言う所の町内のようなものです。

つまり町内会の教育制度のようなもので

それぞれの「郷」で暮らす中で子どもたちは町内で見守られながら

教育を施されました。

具体的には6、7歳〜10歳までを「小稚児」(こちご)、

11歳~14、15歳までを「長稚児」(おせちご)、

14、5歳〜24、5歳までを「二才」(にせ)、

24、5歳以上を「長老」(おせ)と呼び、

それぞれがグループになり、読書、剣術などの修行を行いました。

この郷中教育の特徴は、子ども同士で学び合う仕組みです。

保育の世界では、異年齢保育などという言い方をしますが、

子どもの発達段階に応じて年長者が年中少者を教え導く伝承の仕組みです。

つまり長老(おせ)が二才(にせ)を教育し、

二才(にせ)が長稚児(おせちご)を教育し、

長稚児(おせちご)が小稚児を教育する。

このように、年長者が年少者を教育するのです。

西郷隆盛が生きた幕末の薩摩藩には、全部で23の郷中があったといいます。

この23の町内でそれぞれに見守られながら子ども同士で学んでいました。

本来、むかしの日本はほとんど両親は農作業などの日常の暮らしに没頭するため

家庭での子どものお世話はおばあさん(祖母)が行っていたとも言えます。

教育ママなど出てきたのはエリート教育を施し始めた明治頃からであり、

それまではほとんどは教育は

お寺のお坊さん、武士、儒学者などの一部の人たち、

それ以外はすべて子ども同士で行っていたのです。

それを地域の大人たちが遠目に見守っていたという具合です。

基本的には子どもはほとんど両親の手伝いで

勉強をする時間はありませんでした。

実際に暮らしていく上でやることがいっぱいですから、

子どもが子どもの世話をするのは当たり前だったのです。

戦国時代を経て江戸時代になると藩の教育方法をさらに発展させ、

全国各地にできた私塾や寺小屋によって

子どもたちは劇的に学ぶ環境が出来上がりましたが

それまでは学校などもなく教育制度は発達していなかったのです。

郷中教育に話を戻します。

それではどのように郷中で子どもたちで学び合っていたのかということですが、

この仕組みがとてもユニークで、

その教育のほとんどが徹底した口述「対話」が重視されたといいます。

具体的にはまず子どもは早朝からひとりで先生の家に行って

儒学や書道などの教えを受け、

その後は子どもだけ集まって「車座(一円)」になり、

今日学んだ内容を持ち寄り口頭で発表しあいます。

これを「詮議」といいます。

この「詮議」こそ郷中教育の根本的な教育方法であり、

「君ならどうするか?」とお互いに質問し合って

それぞれの解決方法をみんなで問いあい

自分の意見を言いあう訓練をするのです。

主体性や自主性、問題意識などを自分の力を使って

物事を判断し行動する力を養ったとも言えます。

現代は、自分がどうしたいのかわからないといった、

指示命令型の組織の中で教育された人は、主体性が失われ、

受け身であることすらわからずに自分を見失うことが増えています。

そういう幼い頃から、「自分で考える」ということを諦めた人は

考えていいのは指示を出された後だけであり

本来の「自分はどうするか?」、

「君ならどうするか?」という根本問題を考えようとしなくなっていきます。

これこそが主体性の欠落になり、

自分の人生を自分の足で歩んでいくことができなくなるのです。

そのようなことがないようにここでは、

必ず「詮議」をして「自分はどうするか、あなたはどうするか」

と訓練をしてお互いの多様性を認め合う人間力や聴く力を高めます。

その後は、内省をして振り返り、

どのように改善すればいいかを語り合い学び合いまた日々の修養に努めます。

この「対話」という仕組みはまさに人間尊重の教育のあり方であり、

我々が取り組んでいるディスカッションなどにも通じています。

教育の根本的な方法は、

古来からの日本の伝統教育の仕組みの中に入っています。

この知恵を復古創新していくことが人財育成の鍵にもなります。

模試結果返却

11月の模試結果を返却いたしました。(駿台模試を除く)

既にお子様との個別面談を済ませ、

今回の模試の課題点や今後の目標などを話し合っております。

また、面談をご希望の方は遠慮なくご連絡ください。

冬期講習会

既にご案内の通りでございますが、

12月度の授業は12月12日が最終日です。

12月14日(月)・15日(火)は自習のみ(通常授業なし)

12月16日(水)は11月の振替授業

12月17日~冬期講習会がスタートです。

※冬期講習会について詳しくは、以前ご案内した「冬期講習会のご案内」をご覧ください。演習希望届提出締切日は12月5日です。

1月度の授業開始は、1月7日~です。

幼児クラスは、1ヵ月近くお休みになりますが、ご了承ください。

案内の訂正:中学Sクラスは、「名門模試」を受験し、「県模試」を受験しません。失礼しました。

12月模試

12月の模試対象者は、中3Sクラスのみです。

12/14(月)・15(火) 中3駿台模試(Sクラス生対象)

2日間にわけて実施します。日程が合わない等ありましたら、ご連絡ください。

(1月の模試に関しては、「冬期講習会のご案内」に記載)

【予定一覧】

12月12日(土)12月度授業終了

12月14日(月)~15日(火)中3駿台模試/自習室開放

12月16日(水) 振替授業(11月26日分)

12月17日(木)~ 冬期講習会(日曜・年末年始を除く)

12月28日(月) 1月度授業料お引落(冬期講習会費含む)

12月30日(水)~1月3日(日)休業

1月4日(月)~6日(水)冬期講習会

1月7日(木) 1月度授業開始

1月9日(土) 中学生県模試 ※中学Sクラス生除く

1月16日(土)小・中学生名門模試(小1~中3)

<内緒のお話>

まだ確定ではありませんが、皆さんご存じの有名出版社Kより、

共著ではありますが、書籍を出すかもしれません。

出版できれば、3冊目になります。

今回は、執筆者の中でも比較的ガッツリ書いている方になると思います。

まだ表には出せない情報なのですが、もし出版できましたら、

ご一読頂き、

「うちの子が通っている塾の塾長は、Kから本を出版しているのよ」

と自慢して頂ければ幸いです(笑)

>知識を伝える授業よりも原理原則を伝える授業

知識を伝える授業よりも原理原則を伝える授業

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