「ウチの子はダメな子なの」

子どもも親も、悪い妄想や錯覚にとらわれている時があります。

そうなると、元気もやる気も健康も損なわれていきます。

子どもがお母さんに「勉強しなさい」と言われただけなのに、

「自分は嫌われている」と妄想してしまうことだってあります。

お母さんと面談すると、

中には「うちの子はやる気がない」と言われます。

話を聞いてみると、

「部屋を見に行ったら、テレビゲームをしていた」

という事実を見て、

「うちの子はやる気がない」

「うちの子はダメな子だ」と言っているのです。

それは、単に「テレビゲームをやっていた」というだけです。

その子は教室に来ると、よく勉強をします。

明るく、友だちもたくさんいる子です。

ゲームをしていたのは、「ゲームをやりたいというやる気があった」

わけで、「ダメな子」を証明するものでもありません。

神経質になると、ちょっとしたことでも

悪い方へと考えてしまいがちです。

お互いのコミュニケーション不足が原因かもしれません。

親子の信頼関係がとても大切なのです。

ですから、事実をしっかりと見極める冷静さをもってもらい、

子どもを否定的に見ないで温かく見守って欲しいのです。

同じ出来事があっても、「自分はいつも被害者だ」と

思いこんでしまう子は、不満とイライラがつのり、

良い成果を生み出していくことが難しいのです。

子の能力は、親次第

DNAではありません。

親の努力、接し方次第だという意味です。

子どもと接する時間でもありません。

短くても、やり方次第では、いくらでも伸ばせます。

例えば、子どもから、何か聞かれたとします。

算数の問題かもしれません。

どうしますか?

「わかっています。きちんと、一生懸命説明してあげるのがいいんでしょ?」

以前にも、言いましたが、

必ずしも親が教えるのが正解とは思いません。

子どもが成長していくに従って、内容が高度になると、

それが難しくなるでしょう。

なかには、

「忙しくて、子どもと接する時間がほとんどありません。だから・・・」

という方もいらっしゃると思います。

その場合、「忙しいから無理!」とか、

「そんなの自分で調べなさい!」と言ってはいけませんよ。

もう二度と聞いてくれなくなります。

親は子供にとって、歩く辞書です。

別に辞書をひくのが面倒なのではありません。

調べ方がわからないか、辞書がいかに役に立つか、知らないのです。

ですから、時には、

「う~ん。何だろう??わかんないな~」とバカなふりをして、

「辞書をひけば、わかるかもしれないよ?調べ方知ってる?」と、

自分で調べさせるように仕向けるのです。

わからなければ、教えてあげてください。

但し、それが難しいようでしたら、

一人で調べられるようになるまで、

一緒に調べてあげないといけませんよ。

そして、最後に、「お母さんにも、それ教えて?」で、キマリです。

そのうち、自分で調べて、

お母さんに「聞いて、聞いて」があるでしょう。

その時は、「すごいね!よく知ってるね!」と

子どもに優越感を持たせましょう。

受験に奇跡はない

これまで、「自分はできる」と思うことが大事だと言ってきました。

ただ、その、「よい思い込みを大切にする」ことと、

「客観的データを無視する」ということは、同じではありません。

模擬テストの偏差値が40しかないのに、

偏差値60の学校を受けても、やはり、それは合格しません。

「でも、合格可能性は0%ではないでしょ?」と思って、

賭けにチャレンジさせる親がいますが、

受験では、そんな奇跡はまず起きません。

ましてや、そんな子に対して、

「あなたは、大丈夫。絶対に合格する」と言っているのは、

何を根拠にしているのでしょう?

それまで、何もしなかったのにも関らず、

急に直前になって、慌てて励ましても遅いのです。

それでは、単なるウソつきになってしまうだけです。

50メートルを10秒で走る子が、

8秒で走る子と勝負をしたら、勝てるでしょうか?

絶対に勝てません。

受験に奇跡はない。

これが現実です。

多くの子が、だいたい自分の偏差値通りの学校へ合格していきます。

模擬テストのデータは、「過去と今の実力」として大切にし、

未来への計画作りに役立てましょう。

相手の立場になって考える習慣を

自分の立場でしか物事を考えられない子が増えています。

素直でないというよりも、

自分本位で、自分を正当化することばかりに気を取られています。

「いつも自分が正しい」と思っている子ほど、

イライラして情緒不安定な子が多いのです。

心に落ち着きがない子は、勉強に集中することが難しいので、

当然成績も悪いケースがほとんどです。

親や先生に叱られると、誰でも「クソ~!」と思います。

でも、そのときに大切なのは、他の大人がフォローすることです。

例えば、「叱られちゃったね。だけど、

お母さんは君のことを大好きなんだよ。

大好きだから期待しているんだね。

きっとお母さんも大好きな君を叱るのはつらかったと思うよ」

という風にです。

反抗期になると親子の衝突は日常茶飯事でしょう。

だからこそ、叱った後にきちんとフォローすることで、

子どもの心のケアをしてあげて欲しいのです。

叱る→フォロー→成長→褒めるこのサイクルを繰り返していくと、

「叱ってくれる人」を大切にする習慣が身に付きます。

これは大人になっても役立ちます。

「なぜできないのか」ではなく「どうやったらうまくいくか」

成績が伸びない子は、よく言い訳をします。

「部活が忙しい」

「学校の行事が長引いた」

「クラスがうるさい」

「学校の先生(の教え方)が嫌い」

「今、やろうとしていた」

挙げると、きりがありません。

できない理由を考えて言い訳をしている限り、

成績があがることは永久にありません。

なぜなら、「自分ができないのは、○○のせいだから仕方がない」

と思っているからです。

成績がふるわず、言い訳が多い子は、責任転嫁をしています。

ほとんどのお母さんの口癖は、

「あなたはどうして勉強をやらないの」

「あなたはどうしてこんな点しかとれないの」

と叱ってしまっていることがほとんどです。

お母さんから、そんな質問をされた子どもは、

「できない理由」を考えます。

その結果、本当にできない子になっていってしまうのです。

ですから、まずお母さんが質問する方法を変えなければなりません。

子どもに「できない理由」探しをさせるのではなく、

どうやったら「できるか」を考えさせるのです。

それには、「今回は残念だったね。次はどうやったらうまくいくかな?」

とできる方法を考えさせるのです。

こう質問されると、子どもは

「どうやったらいいだろう」と「できる方法」を考えるようになり、

プラス思考で物事を考える子になります。

叱り方

より高いレベルを目指すなら、

ときには「叱る」ことをしなければならないこともあります。

私も、生徒を叱ることがよくあります。

そのときに、伸びる子というのは、

「叱られた」ということを真面目に受け止めます。

「うるさいなあ」「いいや、聞き流しとけ」ということは、まずありません。

「叱ってもらえる間は期待されている証拠。

叱ってもらえなくなったときは期待されなくなった証拠」

ということを子どもたちが知っているからです。

もちろん、誰もが、叱られるよりも褒められることの方が好きです。

だから、叱る側にも注意が必要です。

「叱るということは、あなたを好きで、

あなたに期待しているからだ」という心で叱らねばなりません。

怒りの感情、怒りの表情や思いつきで叱ることをやったら、

子どもは委縮し、「自分はやっぱり駄目な人間なんだ」

という錯覚を始めます。

「叱る」と「怒る」は違うのです。

叱ったときには、その行動が改善されたときには

必ず“ほめて完結”させなければなりません。

叱られれば、子どもは一時的に落ち込みます。

しかし、叱りっぱなしではなく、

その後のフォローまできちんとやることで、

「この人は自分のことを見守ってくれているんだ」

という信頼感が芽生えます。

ここが重要なのです。

また、子どもが失敗し、落ち込んでいるときに叱るのは、

子どもを追いつめることになって、逆効果です。

言いたいことは一度、胸に納めて、まずは励ましましょう。

ライバルをつくる

成績が大きく伸びた子どもたちには、共通することがあります。

それは、「ライバルがいた」ということです。

勉強でもスポーツでも一緒です。

しかし、敵意むき出しのライバルをつくれ、という意味ではありません。

仲間意識を持って、一緒に共通の目標に向かって

頑張れば良いのです。

「もう限界・・・」と思っても、ライバルがいると、

「もう少しだけ頑張ってみようか」となるのは、

子どもも大人も同じなのです。

究極の話をすると、勉強は一人でもできます。

教科書や参考書があれば独学でも、できてしまいます。

勉強ができるようになるには、

社交性もコミュニケーションも必要ありません。

でも、実際には楽しく受験勉強に取り組み、

目標を達成していく子たちには、

「夢を語り合い、励ましあう友だち」がいるのです。

だからこそ、友だちの存在は重要です。

そして、友だちをライバルと意識して、受験を頑張った子は、

笑って目標を達成していくのです。

サンライズでは、多くの子が、「朝日高校合格」という

共通の目標を持ち、互いに励ましあい、

学問に磨きをかけているのです。

現状に満足せず、より上を

成績が上がって、子どもが喜んでいる時には、

「すごいね~!こんなにできたんだから、次はもっと上にいけるよ!」

と褒めてあげてください。

「え~無理だよ~」と言っても、子どもは満更でもない表情をします。

よくないのは、「またこんなところ間違えているじゃない」

「ここができるようになったら、もっと成績が上がるはずよ」

と言うことです。

とにかく子どもに「自分はできるかも」

「自分はもっと上にいけるかも」と思わせることが大切です。

レベルアップ

子どもは、ゲームが大好きです。なぜ好きなのか。

それは、主人公が成長してレベルアップしていくのが楽しいからです。

子どもは、レベルアップすることが大好きです。

ただ、勉強に関して、レベルアップしている実感は

少ないのではないでしょうか。

テストの点数や偏差値、順位など、数字となって、

はっきり表れるものがあります。

でも、その数字では、なかなか気持ちが動かない子もいます。

成績が良い子は、目標を小さくし、小さな達成感を味わいながら、

レベルアップしていく喜びを知っているのです。

よく例えられるのが、階段です。

高さ1メートルの階段は登れませんが、

10センチくらいなら、登れるでしょう。

大きな目標も、小さく分解し、

達成感をたくさん味わえるようにしましょう。

成績が上がらないのは、誰のせい?

周りに、相手の話を聞かないで、

一方的にしゃべりまくる人はいませんか?

子どもに対して、聞く耳を持っていないと、

つい、日常生活でもその癖が出ます。

親が、一方的に指示・監視・監督して勉強を教えると、

子どもは「親にやってもらった方が楽だから」

「どうせ自分はできないから」と考え、

自主性はドンドン失われていきます。

また、命令や指示に従わないと、厳しく叱られるため、

自分の意見を口にしなくなり、ふてくされて机に向かい、

勉強するふりを始めます。

こういう子は、たいてい成績はよくありません。

子どもの意見に耳を傾けてみましょう。

ただ、万が一、成績が上がると、親は、

「自分が一生懸命教えたから成績が上がった」と自己満足に走り、

さらに過酷な勉強を押し付けます。

一方、成績が落ちようものなら、

「あんたがもっとしっかり勉強しないから」

「もっと早くから準備しないあなたが悪い」と、

悪いのは子供のせいにしてしまいます。

中には、親から勉強を押し付けられても、受験に合格する子もいます。

しかし、相当なプレッシャーをかけられ続けたことが原因なのか、

その後、燃え尽き症候群になる子も多いのです。

こういう子どもには、自主性や達成感が乏しいので、

立ち直らせるのが難しく、将来が心配です。

悪い点をとってきたら、アシストの方法を変えてみましょう。